知っておきたいデグーの病気とケガ~消化器の病気編~

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みなさま、こんにちは!

デグーの下僕

どうも、デグーの下僕です

この度は『知っておきたいデグーの病気とケガ~消化器の病気編~』と題してやっていきたいと思います!

デグーさんの体調悪そうだな…今日は全然回し車回さないなぁ…

もしかして、病気やケガをしてる?と不安になるときありますよね?

素人目で勝手に判断することは危険ですが、普段と違い違和感を感じとるためには、

デグーに起きやすい『病気とケガ』を把握しておくことでスムーズに行動を起こせると思います

それでは、消化器の病気を確認していきましょう!

消化器の病気

食滞

<食滞とは?>

デグーのような完全草食動物は、一日のうち多くの時間を採食とその消化に費やしています

栄養価の低い植物から栄養を摂るため、消化管は殆ど休みなく働いています

ところが、なにかの原因で消化管の動きが滞ることがあります

そうなると食べたものが消化管の中に留まってしまいます

これを『食滞』といいます、また『消化管うっ滞』と呼ばれることもあります

消化管の動きが悪くなる原因は食欲不振、繊維質の少ない食事、水分不足、ストレス、気温の急変や寒さ・暑さ・運動不足、異物の誤食など様々です

原因の一つに食欲不振になる原因も多くあります

不正咬合などによって食欲が無くなることも多く、ストレスが原因で食欲不振の原因となり食滞になって

ますます食べなくなるなど、さまざまな症状が複雑に関係しています

・毛球症
デグーではウサギほど毛球症は知られていませんが、毛づくろいで抜け毛を飲み込むことで発症すると言われています

抜け毛を飲み込んでいても消化器官が正常に働いていれば便として排出されるのですが、働きが弱くなり抜け毛が排出されなくなると、

消化器官に毛球ができることがあり、このことにより食滞の原因へとなります

・鼓腸症
食滞になると消化管に残っている食べ物が発酵し、ガスを発生させお腹にガスが溜まってしまいます

痛みを伴い、苦しいため更に食滞になり、深刻な状態になります

<症状>

食欲が無くなり、その状態が続けば痩せていきます

便が小さくなったり、量が減ります、また元気がなくなります

ガスが溜まるとお腹が膨れ、腹部に激しい痛みがありますので、じっと丸まり強い歯ぎしりをします

腹部を押すと硬くなっていて、パンパンに腫れていることがあります

<治療>

原因や症状によって様々です

消化管の働きを促進する薬を投与したり、痛み抑える為に鎮痛剤を投与します

水分不足の可能性があれば補液します

強制給餌をして消化管の働きを促進することもありますが、異物や毛球などが詰まっているときは

危険を伴いますので必ず医師の診断のもとに進めていきましょう

<予防>

繊維質の多い食事を与えましょう

普段の食生活で、牧草を切らさないように常に与えてください

適切な飼育環境を整えることもとても大切です

下痢

<下痢とは?>

デグーは様々な理由から『下痢』をします

その症状は、軽いものから深刻なものまで多岐に渡り、細菌、ウイルス、原虫などの感染、不適切な食事、ストレスなどが原因になります

『食滞』も原因の1つです

軽いものでも期間が長くなると体力を奪われてしまいます

デグーに特に多い病原体についての情報はあまりありませんが、一般的にはクロストリジウム菌、大腸菌、サルモネラ菌などの細菌

ジアルジア、コクシジウムなどの原虫が知られています

不適切な食事には、繊維質が足りていない食事、急に水分の多い野菜類与えるといった食事内容の急変などが含まれます

当然、腐敗した食べ物も下痢の原因となります

また、デグーにストレスがあると自律神経が乱れ、腸の働きに影響するため、下痢を引き起こします

ストレスには環境、不適切な接し方、相性の悪いデグーとの同居などが考えられます

体の小さなデグーにとって、下痢は非常に体力を消耗するものです、直ぐに治療を受けることが大切です

酷い下痢でお尻周辺が濡れて体が冷えることで、ますます弱ってしまうこともあります

特に幼いデグーの下痢は致命的なケースもあるので、少しでも便の状態がよくないと思ったら診察を受けてください

弱っているデグーを病院までつれていくことに不安がある場合は、フンを持っていき、検便を行っていただきましょう

<症状>

軟便程度から形にならない便水のような便血の混じった便粘膜が付いた便も見られます

肛門の周辺が汚れていることもあります

下痢が続くと脱水症状になり、食欲不振、元気がないといった症状も見られます

<治療>

原因や状態によって、補液、抗生物質や駆虫剤のなどを行います

環境や食事が原因の場合は適切なものに変更します

感染性の下痢の場合は同居しているデグーにもうつることもあるので、完治するまで別々に飼育しましょう

<予防>

衛生的でストレスがなく、室温の急変などのない適切な環境と、十分な繊維質を含む適切な食事を与えます

感染性の場合、床材や砂などを介して感染が広がることもあるので、下痢をしているデグーと飼育用品を共有しないようにします

便秘

<便秘とは?>

『便秘』とは、便が出ない、または出にくくなることをいいます

便秘にも様々な原因が考えられ、繊維質の不足などで食滞を起こし、消化管の動きが悪いと便が出て来なくなります

飲水量が減り水分不足になると便が硬くなり、便秘になりやすくなります

給水ボトルから水がうまく出ていないことなども稀にあるので注意が必要です

また、食事をしていなければ便は出なくなります

異物を食べ、腸閉塞を起こしている場合もあります

かじらない個体ならケージ内でフリースやペットシーツなどを使ってもよいのですが、

よく齧る場合はそれが原因で腸閉塞になるケースもありますので注意してください

<症状>

便が出ない小さくなる、量が少なくなるといった変化が起こります

排便するときに時間がかかったり、痛そうにします

腸にガスが溜まると痛みがあるため丸まっていたり歯ぎしりをしたりします

元気がなくなったり、毛並みが悪くなります

<治療>

原因を取り除く治療を行います

水分不足の場合は、補液を行い消化管の動きを促進する薬を投与します

痛みがあるなら鎮痛剤を投与します

食べていないことが原因の場合は食滞と同様に強制給餌をすることもありますが、

腸閉塞を起こしているときに無理に強制給餌を行うと危険ですので必ず医師の診断の元行ってください

<予防>

適切な飼育環境を整え繊維質の多い食事を与えて下さい、十分な牧草を与えましょう

 


 

みなさまデグーの消化器事情について学ぶことが出来たでしょうか?

ガス溜まりや下痢による脱水症状によって亡くなってしまう子が多いことも事実です

 

気づきにくい部分もありますが、ちょっとした確認で助かる命もありますので、

毎日の食事量とフンの形なども気にしてみてあげてください!

 

みなさまもデグーと一緒に健康的な生活を送りましょう!

 

それではみなさま、良いデグーライフを!

参考文献 『デグー完全飼育』 著:大野瑞絵 出版:誠文堂新光社