知っておきたいデグーの病気とケガ~内分泌の病気編~

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みなさま、こんにちは!

デグーの下僕

どうも、デグーの下僕です

この度は知っておきたいデグーの病気とケガの種類~内分泌の病気編~と題してやっていきたいと思います!

デグーさんの体調悪そうだな…今日は全然回し車回さないなぁ…

もしかして、病気やケガをしてる?と不安になるときありますよね?

素人目で勝手に判断することは危険ですが、普段と違い違和感を感じとるためには、

デグーに起きやすい『病気とケガ』を把握しておくことでスムーズに行動を起こせると思います

今回は内分泌の病気に注目して確認していきましょう!
※内分泌とは血液中に分泌される様々なホルモンのことで、唾液や胃液は外分泌に分類されます

内分泌の病気

糖尿病

<糖尿病とは?>

デグーに多いといわれてきた病気に『糖尿病』があげられます

デグーは当初、糖尿病の研究モデルと知られるようになったという経緯があります

糖尿病とは、血糖値が高い状態が続くことでさまざまな問題が起こる病気のことです

ものを食べると食べ物に含まれる糖質は体内で分解されて『ブドウ糖』になり、血液介して、全身をめぐります

ブドウ糖がエネルギー源として、重要な栄養素の1つです

血液中のブドウ糖量を示す『血糖値』を調整するインスリンが分泌されます

インスリンが不足してしまうと、エネルギー不足や血糖値が高いままになってしまいます

人間ではインスリンを分泌する細胞が壊れている『I型』

インスリンの分泌量が減ってきたり、肝臓や筋肉がインスリンの作用をあまり感じなくなることが原因の『Ⅱ型』があります

デグーの糖尿病についてははっきりとはわかっていませんが、これまでに分かっていることは以下のようなことです

デグーは他の動物と同じように物を食べたときに血糖値が上昇します

糖質の少ない食事を摂っていれば、いったん上がった血糖値は時間とともに下がるという通常の動きをしますが、

糖質の多いものを与えると、血糖値が下がるのに多くの時間を要してしまいます

その結果、次の食事を与えるときまに血糖値が下がりきっていないので、血糖値がずっと高いままになってしまいます

そして、デグーは他の哺乳類と比べてインスリンの働きが弱いので血糖値が下がりにくいと言われてきました

ですが、最近の研究ではデグー独自の血糖値をコントロールする仕組みがあるのではないかという論文も出されています

デグーの高嗜好性食物の検討と食後の血糖値への影響/著者:前川 友香里,鈴木 馨(東京農工大学農学部附属広域都市圏フィールドサイエンス教育研究センター)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpan/20/1/20_7/_article/-char/ja/
※上記URLよりPDFをダウンロードより論文を読むことが出来ます

現在では必ずしもデグーは糖尿病になりやすい動物であるとは言えないのではないかと考えられるようになってきています

デグーの下僕

心配しすぎることは無いですが、心配して損はなさそうですね!

<症状>

糖尿病は気が付きにくい病気で、元気がない、水を飲む量が増える、尿の量が増える、痩せてくるなどの症状がみられます

尿が甘くなるため、同居しているほかのデグーが糖尿病の子がした尿を舐めることがあるようです

症状まとめ

・元気がない、水の消費量増加、尿増加、痩せる

・尿を舐める行動がみられる

<予防>

糖質は生き物にとって必要な栄養素です

糖質を与えることが悪いことではなく、過剰な糖質を繰り返し与え続けることが問題です

これはすべての動物にも同様のことがいえます

むやみに糖尿病を恐れるよりももともと粗食に耐えている草食小動物なのでから栄養価の高いものを過度に与えず

低たんぱくで繊維質の多い牧草中心の食事を与えること、そして十分な運動をさせることで健康が維持ができるのだと考えるのがよいのではないしょうか

糖尿病になりやすい傾向が遺伝する可能性もあるため、発症してしまったデグーは繁殖は視野に入れないほうが賢明です

予防まとめ

・栄養価の高いものを過度に与えない

・低たんぱくで繊維質の多い牧草中心の食事

・十分な運動をさせる

糖尿病性の白内障

<白内障とは?>

目の中にはものを見るときにピントを合わせるレンズの役割をしている『水晶体』があります

その水晶体が濁る病気が『白内障』と呼ばれる病気で、進行すると失明してしまいます

高齢になって起こる病気の代表的なもののひとつで、高齢が原因で発症する白内障と

若いうちに発症してしまう若年性、遺伝性の白内障も存在します

デグーで知られているのは糖尿病の合併症として起こる白内障です

デグーの水晶体内の成分が糖尿病になったときに白内障を起こしやすいためです

元々デグーは糖尿病や白内障の研究モデルとして使われてきた背景があります

デグーの下僕

デグーの研究が進んでなくて、糖尿病になりやすいかどうかも分からないのに実験体に使われていたなんて…
ですが、研究所ではマウス、モルモットと同様に愛着が湧いてしまい中々実験に踏み出せなくなってしまう研究員も多かったとかなんとか…(笑)

<症状>

瞳が白く濁っていきます

最初は部分的に白いところが現れ、白内障が進行するとだんだんと広がっていき、水晶体全体が白くなってしまいます

<治療>

犬や猫であれば水晶体を眼内レンズに置き換える手術を行われていますが、

小型の動物はデグーを含めて困難であると言われています

白内障になるといずれ視力を失いますが、デグーは視覚以外にも嗅覚、聴覚、触覚などを使ってうまく暮らしていくことができます

ただし、視覚に頼れなくなるためケージ内の環境は頻繫に変えないようにしてください

<予防>

予防として犬・猫用ではありますが株式会社メニワンの『メニわんEye R/C』などの水晶体・網膜用のサプリメント製品を

エキゾチックアニマルに処方するケースもあるようです

メニわんシリーズにも沢山の種類がございますが、犬・猫用のため動物性たんぱく質を含んでおり、

完全草食である、デグーに与えてしまうと腸内環境の悪化により他の病気の原因になってしまいますのでご注意ください

『メニわんEye R/C』はアレルギーに配慮された製品で、肉類・卵・牛乳・エビ・カニを含んでいないようです

原材料:還元麦芽糖水飴、でんぷん、ブドウ種子エキス(プロアントシアニジン含有)、ビタミンE含有植物油、ウコン抽出物/結晶セルロース、HPC、加工デンプン、ステアリン酸Ca、CMC-Na、微粒二酸化ケイ素、ヘマトコッカス藻色素(アスタキサンチン含有)


また、糖尿病性の白内障を防ぐ方法は『糖尿病』にならないように食事の管理(栄養価、たんぱく質、繊維質)と適度な運動をしていただくことです

 


 

みなさまデグーの内分泌の事情について学ぶことが出来たでしょうか?

ちょっとしたご褒美で甘い果物を…と続けていると気づかない間にデグーさんは糖尿病になっているかも知れませんね

 

気づきにくい部分もありますが、ちょっとした確認で助かる命もありますので、

デグーさんの食事を気にしてみてあげてください!

 

みなさまもデグーと一緒に健康的な生活を送りましょう!

それではみなさま、良いデグーライフを!

参考文献 『デグー完全飼育』 著:大野瑞絵 出版:誠文堂新光社